信託とはどういうものなのでしょうか

信託とは、信託契約書、遺言、公正証書その他の書面又は電磁的記録でする意思表示の方法で、、特定の者が一定の目的に従い財産の管理又は処分及びその他の当該目的の達成の為に必要な行為をする事をいう(信託法第二条)と定義されています。
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この定義にて信託の基本的な構図は、委託者が財産を受託者に託し、受託者は信託目的達成の為に、その財産の管理・処分を行えるという事となります。
即ち、委託者が有していた財産を受託者が管理しながら決められた受益者に移転させることが可能になるという事です。


具体的な信託の使われ方を見てみましょう

信託には大きく分けて使われ方として商事信託と民事信託があります。
商事信託は、代表的な使われ方として投資信託や資産流動化信託、土地信託などがあります。
民事信託は、委託者が有している財産を受託者が管理しながら受益者に移転させる形態です。その本質は贈与でファミリートラストとして普及しています。従って、家族信託と呼ばれています。
信託実務の事例では家族信託や福祉信託の事例が多く散見されます。それでは具体的に見てみます。

家族信託とは、個人の財産管理や資産承継を目的とした信託方法です。生前あるいは健康で意思能力のあるうちに自分の意思で予め財産を信託し死後あるいは健康や意思能力に問題が生じてから効力を生むことを目的で信頼できる家族へ信託します。その意味で家族信託と呼んでいます。

福祉信託とは高齢者、障害者、児童などに対する財産的な給付を目的とした信託です。家族間にて信託する事では家族信託と呼んでもいいのかもしれません。

この家族信託には生前の相続対策として「条件付き贈与機能」と「財産管理機能」を有する極めて有効な方法です。家族信託では、委託者から受益者に経済価値が移転するする為に、贈与と同様な効果を有します。財産の管理も受託者が行う事から財産管理機能を有する事になります。この贈与や財産管理を信託契約により自由に付加する事が可能となるという事が最大の特徴です。